ECBホルツマン氏、14日の利上げは最後ではない可能性
ブルームバーグの記事によると、、欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は16日、ユーロ圏の執拗(しつよう)なインフレのために再び利上げが必要になる可能性があるとの見方を示した。
ホルツマン氏は、ECBが14日に示した利上げ後の金利水準が物価上昇との闘いを大きく前進させるとの見解について、同中銀が闘いの手を緩めることを意味すると解釈すべきではないと主張した。
同氏はユーログループ(ユーロ圏財務相会合)の会議に出席したスペインのサンティアゴ・デ・コンポステラでインタビューに応じ「これが最後の利上げだとは断言できない」とし、「可能性は大きくないが、さらなる引き締めが必要になるリスクはある」と語った。
ECBバスレ氏、追加利上げの可能性排除できず-12月会合が重要に
ブルームバーグの記事によると、、欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバーであるスロベニア銀行(中銀)のバスレ総裁は15日、追加利上げの可能性を排除できないと述べた。14日には、政策金利がピークに達した可能性が当局者から示唆されていた。
バスレ氏はユーログループ(ユーロ圏財務相会合)が開かれているスペインのサンティアゴでインタビューに応じ、経済成長の鈍化は2%の物価目標を目指すECBの取り組みに追い風となるだろうが、賃金動向と財政政策がなお「重大なリスク」をもたらしていると指摘。最近のエネルギー価格上昇圧力がより持続的になる可能性もある。
ECBとは?
欧州中央銀行(おうしゅうちゅうおうぎんこう、英:European Central Bank、略称:ECB/欧州央銀)は、ユーロ圏20か国の金融政策を担う中央銀行。欧州中央銀行の組織はドイツ連邦銀行およびドイツの州立銀行をモデルにしている。世界金融危機以降はドイツ連銀の牽引力が低下している。
個人的なのコメント
ECBが今月14日、最後と言われている利上げを行いました。最後の利上げという事をマーケットも折り込み、ECBの利上げの発表を受けドル高ユーロ安の展開になったのは記憶に新しいでしょう。そんな中、最後の利上げと言われていた14日の利上げがECBの政策委員会メンバーでもあるオーストリア中銀のホルツマン総裁、スロベニア中銀のバレス総裁が揃って利上げは最後ではない可能性を語りました。両者ともタカ派の姿勢を取っている事もあり利上げは推奨、、ある程度のタカ派発言をすると言う事を前提にしても、2人ほぼ同時の発言だったので記事にしてみました。イタリアやスペインなどではインフレ率がまだ高い事もある一方で、ドイツ経済は少々軟調。12月のECBの会合は相当難しい局面になるのではないかと思われます。注視をしていきたいところ。