日銀が金融緩和維持、先行き指針も変わらず-円売られ一時148円台
ブルームバーグの記事によると、日本銀行は22日の金融政策決定会合で、長短金利を操作するイールドカーブコントロール(YCC)政策を軸とした現行の大規模な金融緩和政策の維持を全員一致で決めた。発表後、東京外国為替市場では円売りが優勢となっている。
YCCについては短期政策金利をマイナス0.1%とし、長期金利(10年物国債金利)はゼロ%程度に誘導する方針を維持。長期金利の許容変動幅は上下0.5%程度をめどとし、1.0%の水準で10年物国債を無制限に買い入れる指し値オペを毎営業日実施するなどのオペの運用も据え置いた。先行きの政策指針であるフォワードガイダンスは、必要ならちゅうちょなく追加緩和するとの表現を含めて変更はなかった。
景気は緩やかに回復しているとの判断を維持し、先行きも緩やかな回復を続けるとした。生鮮食品を除く消費者物価の前年比はプラス幅を縮小しているものの、価格転嫁の影響から足元で3%程度となっていると指摘。予想物価上昇率は再び上昇の動きが見られているとの判断を据え置いた。
ブルームバーグのポスト
日銀が大規模な金融緩和策の現状維持を決定-円が売られる https://t.co/9J7XGgsXdy
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) September 22, 2023
金融緩和
金融緩和(利下げ)によって、金融緩和→利子率低下→投資・消費の拡大→GDPの増大といったメカニズムが働く。デフレ対策としての金融政策の有効性は、予想実質金利をどれだけ下げるか(ケインズ効果)と実質金利低下による投資・消費をどれだけ増加させるか(資産効果)という二点に大きく依存している。不況時には金融政策の効果の低下を防ぐためには、中央銀行は早期かつ十分に金利を引き下げて、景気を悪化させないようにする必要がある
SNSの反応
金利差だけで為替が動くとは限らない。その端境期が現在だ。
147円後半から148円絡みへの円安。まぁ、そうだよねの評価。最近の円安程度では動かんと。
よくやった!市場はすごい不安視されてた
おっと現状維持継続、円安とまらずか
不動産市場には良いニュース
ですよねぇ…😔
金融緩和を維持すると発言したようですね。日経が午後になって急に戻ってきました。
お~~~
当たり前すぎる。海外勢の日銀織り込みが絶望的にヘタすぎるww
このタイミングで金融緩和をやめるのは早すぎる。YCCを手仕舞いするには大規模な財政出動か金融緩和を行わないといけないだろう
個人的なのコメント
個人的には打倒な判断なのかなと。円安・円安と日銀に対しての批判もちらほらと見受けられますが、デフレからは脱却をして初めている昨今の日本経済ながら、消費者物価指数(CPI)を見てみると「CPI3.2%、コアが3.1%、コアコアが4.3%」ですが、バイアスも考慮しなくてはならない事を踏まえると、基準改定が確か2021年に行われているので多少なりとも表向きの数値との上方へのラグはあるはずです。2023年末から2024年春頃までの数値で判断をするのかなと。為替だけで判断出来ないので、為替を相手にしている方には歯がゆいかもですが、日本全体のことを考慮すると最善だったのかなと個人的には思います。