僕はM&A業界とお仕事することがあります。僕的に業界の印象を書いておきます。
M&Aマーケットとしては、将来性有望だと思います。中小零細企業では、経営者、技術者ともに高齢化していて、経営、技術、ノウハウ、顧客を継承する後継者が不足している思います。他方、その中小企業に重要な技術やノウハウが蓄積されていて、大手製造業のサプライチェーンで大きな役割をになっていることがあります。そのような中小企業が後継者不足のためになくなってしまうと、技術やノウハウが途切れてしまい、日本のものづくりが支えられなくなるという危機感があります。ですので、後継者がある別の企業に買収してもらい技術やノウハウを継承する必要が生じます。その意味で、この業界のマーケットは今後も拡大すると思われます。
M&A仲介会社の競争相手について。この業界は日本M&Aセンターのような独立系の仲介会社を中心として発展してきたと思います。最近の僕の印象では、銀行・信託銀行系の仲介会社が攻勢をかけているように感じます。銀行・信託銀行系の仲介会社は安価な仲介料を武器にして、存在感を示しつつあると感じます。独立系の仲介会社にとっては、要注意な存在だと思います。
一個人の印象なので、間違っている点もあるかもしれません。その点はご容赦をお願いします。